大阪 長居講座ありがとうございました

2016年2月27日(土)、長居講座が開催されました。

約5ヶ月ぶりの長居の教室です。カメラを持参しましたが今日は孤軍奮闘、ぜんぜん撮るヒマもなく・・・

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始まる前の写真のみ。

今日は久しぶりに皆さんにお会いできて、ワー!となりました。やっぱり月に1回くらいは開催してくださいね、と言って頂いてとてもうれしかったです。頑張りたいと思います。参加して下さった皆さん、ありがとうございました。添削をしている間に、道具をすべて洗ってふいてまとめて下さったNさん、Mさん、本当に助かりました!ありがとうございました。

ところで、教室の様子が撮れなかったので、今日はこんなものを撮影してみました。

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無惨な姿。筆の最期です。こうなってしまうと、もう使うことはできません。
※この筆は、長居教室でレンタルしている筆です。(でした。)

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筆に使用されるのは、いろいろな動物の体毛です。筆として完成された状態ではあまり意識しませんが、こうやって見るとやはりそれっぽいです。

筆を使用したあとは、かならず水できれいに洗って乾燥させて保管して下さい。

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筆のお尻にヒモがついていれば、このようにつり下げて保管するのが良いですが、つり下げなくても大丈夫。

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このように立ててもOKです。きれいに水洗いしたら水をよく切って穂先を整えます。室内でよいので、湿気のない場所でまる2日ほど置きます。

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完全に乾いた状態になると、ホワッと穂先が広がります。

たまに、上画像の状態を指して、筆がボサボサになってしまいました!という声を聞きますが、大丈夫です。使用するときに水で濡らして整えるとまたキュッとまとまります。

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書道の筆などでは、上画像のように腰をぜんぶ折らずに穂先だけ墨を使い、そのまま乾燥させて保管する場合があります。しかし、私たちの筆の使い方は違います。使い始めに糊をきれいに洗って腰をすべて折ります。

筆のトラブルを時々耳にしますが、よほど粗悪なつくりのものでない限り、その原因の多くが保管方法の悪さといえます。もうひとつ、大きな理由がありますが、何だかわかりますか?

「力の入れすぎ」です。

道具の扱いに慣れないあいだは、知らず知らずのうちにすごい力で筆を紙に押し付けて描こうとします。筆へのダメージは大きいです。毛が抜けたり、切れたり、が気になると思ったら、力が入りすぎかも?描くときに意識してみて下さい。

道具は、きれいに水で洗って乾燥させ、ていねいに保管することが大切です。そして、できるだけ力を抜いて優しく軽く筆を動かすようにしてみて下さい。ただ、「脱力」というのは、スポーツをはじめいかなる時も重要で、かつ、とても難しいものなのです。