おたまじゃくし

金魚すくいは夜店の名物だが、おたまじゃくしをすくう。桜見物の折の初体験である。娘が友人と通り抜けの桜を観に行くと言うので、私もついて行った。

造幣局は相変わらず大変な混雑であった。大川沿いの屋台の中に、件のおたますくいが店を構えていた。

黒い小さなのがピョロピョロと何ともかわいらしい。思わず立ち止まり、「やってみる!」金魚すくいは1匹も取れないのに、和紙が破れてアーアとなることもあるが、おたまは小さい、軽い。10匹以上すくってもまだ破れない。

私が子供のようにはしゃぐので、回りは見物人がいっぱい。娘と友人にも貸してあげて、どんどん黒いのが器の中に入ってくる。

が、ちょっと待て、これ全部生き続けたらカエルになるンだよ。「オバちゃん、もういいワ」店主は気を利かしたのか、数匹取りこぼしながら袋の中へ。おたま袋100円ナリ。(おたますくいは300円)

持ち帰ったたまちゃんは1匹ダメになったが、8匹が育っている。少しだけ大きくなった気がする。「カエルになったら、田んぼに放してやりや」そうします。

(玉麗)

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