雪による、コスモスの描き方ムービーです。
使用した色:キ、コイキ(花芯)、ヨウコウ、ゴフン(花)、墨(茎、葉)
使用した紙:画仙紙
今回使用した画仙紙は、教室で練習紙として使っているものです。
花は、没骨法(もっこつほう※1)で描きました。四君子(しくんし※2)の「菊」の花に似た運筆です。
まず、花芯から描きます。黄と濃黄(オレンジ色)を別々に順番に筆に取り、楕円形の花芯をつくります。
花弁の色は、洋紅(赤)と胡粉(白)をまぜてピンク色にします。洋紅だけを使って赤い花にしてもきれいです。2つ以上の花を描く場合は、同じ色ではなく赤とピンク、など濃淡をつけると変化がうまれます。
花弁の描き方の注意は、筆の水分をよく取っておくこと。手早くサッサと描いてゆくと力強い元気な花が表現できます。2つ以上の花を描く場合は、色の変化だけでなく花弁のかたちも変えた方がよいです。
葉はとても面白い描き方をします。名付けて「めちゃくちゃ描き」。動画でおわかりの通り、筆をめちゃくちゃに動かして描きます。が、重要な点としては、もともと葉のかたちをよく頭に入れておくことです。わけのわからないままに描くのは本当のめちゃくちゃです。もちろん丁寧にきちんと描くこともできますが、これは、究極にデフォルメした描き方なのです。
※1 没骨法(もっこつほう)・・・運筆技術のひとつで、対象物の輪郭を線描きせず、筆の腹を使って直接彩色する方法。
※2 四君子(しくんし※2)・・・梅、竹、菊、蘭の4つを植物の中で君子として称えて表現した言葉。中国や日本では古来より紋章や水墨画の画題に使われてきた。