目高

6センチはある。わが家のメダカのいちばん大きいの。「メダカ」という愛らしい響きの生きものの範疇を、すでに越えた。

水槽を洗う度に数が減っている謎は、このデカいマザーが握っているのだ。私はエサをやる時いつも複雑な気分になる。

昔、薬師丸ひろ子主演の『セーラー服と機関銃』がヒットした。目高組という消滅寸前のヤクザの組を背負って立つ少女、彼女を助ける組員の一人を渡瀬恒彦が演じたように覚えている。

目高の水槽に入れてある柳が、サンゴが増殖するようにうすいピンクの根を張り巡らせている。古い根を切り、伸びた木の枝を剪定して、それをひとまとめにして又水に入れておく。

マザーはもう5年くらい行きているように思う。

(玉麗)

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