本 ②

「米中もし戦わば」
物騒なタイトルの本を読んだ。

以来、何かを買う時は製造元が日本であるかどうか、必ず確かめている。

以前から、◯◯製と書いてあれば手を引っ込めてはいた。が、先日少なからずショックを受けた。

ずっと日本製とばかり思い込んでいたTシャツ、それは肌触りも良く、細部に渡って私の評価が高いものだった。それが違ったのだ。

その本には、
“かの国の一般民衆に何ら分け隔てをするものではない。が、しかし、かの国のありようには多くの問題点がある”
云々。

“◯◯製の商品を買えば代金の多くが軍備増強に使用される”
とも。うーむ。

知人にワイン好きがいて、もっぱらフランスワインを愛飲していたが、フランスが核実験を行なった時、“ささやかな抗議”を始めた。『フランス製ワインは飲まない』と宣言したのだ。もうずいぶん前のことだから、その後も続けているかどうかは知らない。

本の中味は読後ほとんど忘れてしまう。それでもほんの数行が心に強く残る場合もある。

強行突破するために兵器をチラつかせる国に、一円たりとも加担してはならないと、その本は繰り返し述べていたと記憶する。

(玉麗)

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