墨をする

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よく見かける光景ですが、硯に勢いよく水をドバドバ。

硯の、凹んだ部分を海、平らな部分を丘といいます。(少し呼び名が変わる場合もあるようです)写真のように、海に水をなみなみを入れると、大変です。すってもすってもなかなか濃くなりません。墨が薄い方は、水を入れ過ぎている場合が多いです。

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描くものにもよりますが、丘の部分に少したまる程度でOKです。乾いたり、なくなったらまた水を少し足してすります。その方が早く濃くなって効率がよいです。

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墨のすり方は、硯の丘に対してまっすぐ垂直に持って下さい。

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傾けてする方が時々いますが、墨の面が斜めになり、先がとんがってしまうので、あとあと使いづらくなります。

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濃さの目安としては、見た目にしっかり黒いこと。お皿にへばりつくくらいです。こうやって濃い原液を作っておいて、必要に応じてのばし、濃さを変えていくのです。(濃さを変える場合は、お皿も変えます)

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お皿を傾けた時にサラサラと流れるようでは、まだ薄いです。

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危険!墓石のようです!墨すり作業の途中で放置するのは絶対にダメです。墨には膠(にかわ)が入っていますので、それが接着剤の役割となって、硯にピタッとくっついてしまいます。そうなると、カナヅチなどでガツンッ!とやらねば取れません。お気をつけて。

(雪)

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