北野恒富展を見るためにアベノハルカスへ言って来た。初めてである。鑑賞した後すぐ帰ってきたから、どんな所だったかよくわからない。
大正から昭和にかけて大阪で活躍した画家だが、私は名前を知らなかった。行ってわかったこと、これなら見たことはあると思った絵が1ツ。モナリザになりきった写真を撮った人、森村泰昌氏のポスター、なりきり作品が会場にあったのだ。
北野恒富は京都画壇から悪魔派と呼ばれていたらしいが、作品を見てナルホドと思った。端正だけでは描き切れない美人画があることを教えてくれた。
着物のひだを何度か描き足しているのは何でだろう。手の大きさが左右あきらかに違うものがあった。女性の手にしては大きすぎるのも。
本人の写真があった。目力のある人だ。ポスターの絵の女性が皆大きな目をしているのは、そのせいだろうなと思った。本は買わなかった。実物大でなければこの画家のスゴさはわからない。
(玉麗)