エアロバイクは誰のもの

エアロバイク、“美と健康のため”の謳い文句で、一時期流行した。その頃わが家では、その類いの機器は全く興味を示さなかった。

それが今頃になって急に注目するようになった。と言っても、もっぱら私のみに限られていて、もとより娘は、その手のものについては騒がないたちだ。

今さら“美”もないが、といって健康の重要さに目覚めたとのことでもない。スポーツに関心のある人は大川端をランニングしたり、競歩で体を鍛えている。寒さ暑さも何のその、小雨でも走っている人はいる。

私も誘われて参加したことがある。1回だけ、しかも途中でネを上げて1人帰ってきた。つまり外で体を動かせることはしたくない派、なのだ。それがなぜエアロバイクか。

室内で出来る。テレビを観ながらでも出来る。ただ歩くだけよりイイ感じ。とマア実にグータラな考えだ。では不真面目かというと、そうではナイ。就寝前の15分歩きは、もうかれこれ5年くらい続いている。

前置きが長くなった。

エアロバイクを実際に買おうとして、困ったことが立ちはだかった。ナイのだ。私の理想とするものが。シンプルでよい。値段も安い方が好ましいが、高くても納得できる性能であれば、手に入れる。

シンプルかつ可愛い色のがあって、さっそく試乗したらけっこう良い。ところが日本製ではない。日本製はものものしく、サドルが異様に高く、よほど足の長い(外人ぐらいの)人でないと、ヒョイとはまたがれない。値段はゆうに5倍。

何ナンダ、コレ。説明を聞くと、ペダル部分をスムーズに動かせるためのメタルがとても高価なンだとか。しかし、それだけではないだろう。付加価値をいっぱい付けている。シンプルでいいのだ。シンプルで!

超高齢化社会、若者ばかりねらって製品を作ると生き残れないよ。第一、5倍もすれば、今どきのワカモノは買わない。

(玉麗)

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