「ワッ 食べた!」
「見た?!今の瞬間!」
「見た見た」
「ハッハッハ」
「ついに見たゾ、やっぱり食べてたンだ、キミ達」
ベランダで大騒ぎしているのは、言わずと知れたわが家の面々。
おたまがカエルになってから、ちっとも食べないのでずっと心配していた。放っておく訳にもいかないので、アブラナ科につくアブラムシを葉ごと入れてやる。そのうち無くなるのだが、それがムシの移動で消えたのか、カエルのおなかに入ったのかは不明のままであった。
今日、初めて彼らが捕食する瞬間を目撃した。冒頭の会話がソレ。
さて、忙しくなる。
生き餌を与えるとなると、私達が捕らえるか、養殖しなくてはならない。なにしろまだ1センチほどのカエル。これに食べさせるものとなると、5ミリでも大きい。
葉や木をようく観察し、小さな虫を探す作業がひとつ増えた。養殖のために、アブラナ科の野菜の苗を手に入れねば。
黒くて小さくてかわいい目をしたいきもの、それを育てる工夫を考えている。
(玉麗)