手本が出来上がった。
私の分の年賀状も。
机の上にズラリと並べて見入っている。
毎年2回この日を迎えては感慨深く、ああようやったナアと自分を褒めている。
もうかなり疲れて、耳の奥がピーンと鳴ったり、目がかすんだり・・・・・。
少しでも良い手本をと考えているから描きなおしたり、テーマを変えたりと、年を経るごとに重労働になってゆく実感が肩に重い。
描き終わると達成感に包まれて、ヤッターッと小躍りしていたのはいつの頃までだったか。
ア、暗っ
玉麗日記は、楽しく軽やかに、がモットーであった。
今年は9月後半頃から急に体調が悪くなったので、何とか復活を遂げた今でもややもすると、ア、大丈夫かな?となってしまうようだ。
わが家のカエル達は長生きしている。
もっぱら生き餌を与えているので、皮膚はツヤツヤ、病気をしたことがない。
もう以前の若い時のようにピョンピョン跳ねたり、面白いことをして笑わせてくれることは滅多にないが、私たちにアピールすればエサをもらえるということは、しっかり認識している。
2匹共私たちが食事をしていると、じっとこちらを見ている。
娘が爪に施しているネイルの色に反応して、ペチッと食べようとする。
娘は面白がって、いつもペチを繰り返すジャンの目の前で、指を動かせては楽しんでいる。
ペチの音でマルコも反応する。
眠そうにしていた目が大きくなり、真っ黒の瞳が私たちを見つめる。
もうそうなったら、おやつをやらないと。
彼らは相乗効果を利用(?)して、私たちを誘導する。
そうだ、キミ達の絵、今回の手本になかったネ。
描こうかな。
(玉麗)