教室が終わった後、千里でウィンドーショッピングを楽しんでいると、軒下でツバメが出たり入ったりしているのを見かけた。
Uさんが「アレ、きっと子ツバメよ!ほら、あっちにももう1羽いる」
どこ、どこ、と隣の店の軒下をみると、ほんと、いた。
2羽は、ちょっと飛んんでは看板の金具に止まり、またせわしなく羽ばたきする。
巣は隠れたところにあるらしく、そこへもぐり込んだりもしていた。
もうすぐ巣立ちなのだろう。飛ぶ練習をしているに違いない。
私達は、滅多に遭遇しないその様子を見せてもらった。
何かしら、心が浮き立つような、嬉しい気分になったが、長く見ていては練習の邪魔になると思って、その場を離れた。
きっと明日は親ツバメに誘導されて、みんなが集まるところへ飛んでいくんだろう。
ツバメは確か、秋になると、その地域の集合場所へとどこからともなく集まってきて、ある日一斉に南の方角へ旅立つと、何かの本で読んだことがある。
スズメやカラスなど、その土地に一生住む鳥に比べると、渡り鳥の生き方は過酷すぎるように思う。
しかし、日本にいたとて、冬場は虫なども少なくなる。
彼らが選んだ道は、挑戦するDNAとしてこれからもずっと受け継がれていくのだろうナァ。
懸命に羽ばたいていた子ツバメを思い出すと、感慨深い。
(玉麗)