久しぶりの、墨だけの風景画です。
風景画は、花や動物とポイントが違います。
注意しないと、つまらない絵になりがちです。
まずは、絵の中心(見せ場)となるところはどこか?
を決めます。
今回は、橋、両側の崖、そしてその上の木が
つくる空間から、手前にむかって川が流れていて
このあたりが絵の中心となります。
(橋のむこうの山は、後から添削で加えられたものです)
中心が決まれば、
そこから描いてゆくのがよいです。
他の細かいポイントは、教室でお話しています。
各教室で、「難しい」「わからない」という
声を多くききました。
墨だけで描く絵(しかも風景)は、
実はとても難しいのです。
なにしろ、色情報に頼ることができないので
濃淡だけで表現する必要があります。
いちばん大切なことは、
何を描こうとしているのか、
どのような表現をしたいのか。
自分の中でストーリーをまず思い描くことです。
(雪)