71%の鳥、30%のウミガメ

タイトルの数字は、何だと思われますか?

プラスチック製品のゴミ問題は
かなり深刻になっています。

プラスチックは、最後に海に流れつき
海洋汚染のその結果、
命を落とした71%の鳥と、
30%のウミガメの胃の中から、
ストローが発見されているということなのです。

また、イギリス近海の魚の体内からも、
プラスチックの小さな破片がたくさん発見されたとか。

日本も例外ではなく、貝の中から
おなじくプラスチック破片が見つかったことが
あるそうです。

小さな動物がプラスチックを食べるとは
イメージしにくいのですが、
ストローに限らず、プラスチック製のゴミは
海で紫外線や海水により砕かれ細かくなり、
見た目にわからないほどの極小になったものが
海水などと一緒に魚たちのおなかに
入ってしまうことがあるらしいのです。

プラスチックを食べてしまった魚たちが
めぐりめぐってまた私たちのおなかに
入ることになるのです。

海にゴミを捨てるのは極悪人というわけではなく
ごくふつうの人々です。

ビニールやペットボトル、油など
一般家庭から出る廃棄物を捨てて海を汚し、
それを自分で食べるという循環は
人間には自業自得だと思いますが、
荒らされた自然界にとってはえらい迷惑。

何をどうしたって、人間が動けば、
ゴミが必ず発生します。

誰に教わるわけでもなく
青虫は葉がたくさんあっても1枚1枚丁寧に食べ、
さらに脱皮した自分の抜け殻も食べ栄養分とする。

落葉は腐葉土になり木を育てる。

生き物は死んでみんな土にかえる。
ほかの生物に食われ養分となる。
すべての命は決して無駄にはならず、繰り返す。

分解されない廃棄物を出し続ける人間には、
そういう優れた遺伝子情報が
欠如しているのかもしれません。

(雪)

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