改めて、手本(教材)の重要さについて

玉麗会では、レッスンに使用する教材として、年に2回、前期と後期で半年分ごとのお手本を購入していただくシステムになっています。1年に24枚(月に2枚)のお手本を使用します。

10年選手の生徒さんの場合、24×10+(番外編もあります)=250枚ちかくの手本を持っていることになります。250種類もの作品を制作してきたということです!特別教室などに参加している方なら、さらに数は増えるでしょう。

玉麗はいつもかなり悩みながらお手本を制作しています。先日のブログ記事で、ある手本を「娘に却下された」とありましたが、私も必ず内容をチェックしています。判断のポイントは、“レッスンに使う教材として適しているかどうか”。

レッスン時間は2時間。準備や片付け、練習、添削作業なども含むので、個人差はありますが、そのうち本番に費やす時間は、およそ1時間。玉麗会のウリのひとつは「1レッスンで1つ作品が完成する」こと。時間内で終了するように指導するのが、講師の仕事のひとつと考えています。

(ただ、生徒さんは自由です。“続きは家で描きたいので” もOK。)

レッスン時間内に必ず完成し、かつ満足感の得られる作品であること。私も手本を作成しますが、構図がすぐ決まる場合と、悩んで何度も変更することもあります。

『テスト問題は、解くより作るほうが難しい』と聞いたことがありますが、本当にその通りだと実感しています。

なお、上記の「却下」となった手本の場合は、「1回のレッスンでは時間が足りなくて描けない」と判断、とても良い作品なので、2016年前期の手本ではなく、水墨画研究会の教材として生まれ変わりました。予定が決まれば、また教室で紹介します。どうぞお楽しみに。

『クオリティの高い手本教材』も、玉麗会のウリですので、皆さんが描き甲斐のある、美しく楽しい作品(手本)をつくり出していきたいと考えています。