４月手本の「金太郎」です。この手本は私（雪）が作りました。金太郎さんが大好きで、これまでにも構図を変えて作品を作っています。
今回は、吹き流しを持たせてみました。ちゃんと玉麗会の椿マーク入りです。金太郎のそばにはやはりクマさん。しかも甘えん坊の子グマがお母さんグマにしがみついています。
下図で線おこしをしてもらいましたが、意外にも難しかったのは、金太郎の顔など細かい部分ではなく、クマさんの色塗りです。
一見、いわゆる「塗り絵」風ですが、こういう広い部分を塗る作業が非常に難しいのです。
なぜなら、水墨画では和紙、筆、水を駆使して描くため、油断するととにかくにじみます。重ねて塗るとさらににじみ・・・しまいには線からはみ出てしまいます。画用紙などに色鉛筆で描く塗り絵とは大きく異なる点です。
少々はみ出たりムラができたり薄かったり濃かったり。でもそれが時間がたつほどに不思議と味わい深いものになるのも水墨画ならではの魅力です。
非常に愛らしい金太郎さんがたくさん誕生して、私も大満足です。色白の子も焼けた子もどちらもとても可愛い！５月まで飾れる、季節の作品が完成しました。
小さな男の子のオカッパ頭って本当に可愛いですね。やっぱり金太郎さん、好きだなあ。
