9月手本 カニ、ヤドカリ、ツユクサ

暦は9月。寝苦しい熱帯夜がウソのように過ごしやすくなりました。

お手本は可愛らしいカニ、ヤドカリとツユクサです。主役の動物が3種類もいます。1種類〜3種類まで、いろいろなパターンで描かれました。

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ヤドカリチーム。こうやって絵でみるとなごやかですが、実際は、住処となる貝をめぐって激しい争奪戦が繰り広げられることもあるそうです。

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3つとも描く人も多かったです。この場合は、ヤドカリを少し小さめにすれば、混み混みな感じにはなりません。ストーリー性があって楽しいです。

9月手本3枚

堂々と1匹ずつも、味わいがあります!ツユクサとの組み合わせが意外なマッチ具合で、いまの季節によく合います。

ツユクサは、露草、月草、蛍草、などいろいろな名称で呼ばれ、俳句では秋の季語となるそうです。花の青がとてもきれいで印象的ですが、「雑草みたいにどんどん生えてくるから」という理由で、あまり好きじゃないという人もいます。

どんどん生えてくる、という繁殖率の高さには理由があります。ツユクサの花の部分の形状は少し個性的で、苞(ほう)とよばれる2枚貝のようなものの中から花が出ます。ツユクサの雄しべは6本で、かざり雄しべという短いものが4本、目立つ長いものが2本です。

ツユクサの花は早朝咲いて、お昼過ぎにはもうしぼんでしまいます。しぼむ時は、長い2本の雄しべと雌しべがクルクルッと巻き、花も小さくなって苞の中にまた入ってしまいます。その時に自家受粉し、苞のなかでタネができるというしくみになっているそうです。

だから虫の助けがなくとも、どんどん仲間を増やしてゆけるのです。まさに雑草のごとく強いので、水につけておけばすぐ根をのばします。

一方、カニも種類が多く、世界中に6500種類以上も存在するというので驚きました。ちなみに、タラバガニというカニがいますが、ヤシガニと同様、種類でいえばヤドカリの仲間だそうです。チキンキトサン。甲殻類も、不思議がいっぱいですね・・・・・・