エンターテインメント

11月9日のイベント、無事終わりました!あっという間の出来事だった1日を振り返ってみたいと思います。

 

百花繚乱ステージ動画(音声あり。再生時間約3分)

早起き。

当日は、雨。朝から雨ふりです。日曜日前後はまったく降っていなかったのに、です。屋内のイベントなので問題はありませんでしたが、雨ふりだとやはり来場者の気持ちがトーンダウンするのが気がかりでした。

午後1時からのスタートでしたが、朝8時に会場へ入りました。まず、ステージの壁の部分に和紙を設置しておかないと。ほかにもたくさんの方が準備で忙しいはずです。

8時に会場へ到着すると、もう舞台の設置のため多くの関係者の方々がお仕事をされていました。いちばん大変なのは、何だと思いますか?私たちの、大きな和紙の設置も時間がかかりますが、もっと大変なのは、音響です。舞台上に何本も走る、コード。準備のときはそれらを踏まないように気をつけていました。

墨ライブ 百花繚乱

皆さんに手伝って頂いて、ステージの壁に養生シートを貼付け、その上に私とうっちゃんとで制作した巨大和紙(1m×2mの和紙を3枚、のりづけしてつなぎあわせたものを2つ用意)を設置しました。今回はしっかりした壁があったので非常に作業がやりやすかったで
す。(談山神社の時は、壁を作るところからのスタートでしたので)

談山神社 墨ライブ

(上写真は、談山神社での墨ライブ。けまり広場の一角に、和紙を貼るための土台を木材で設置するという、大掛かりなものでした。屋外でのライブもとても気持ちのよいものです。)

 

リハーサル。

いちばん大変なのは音響だといいましたが、音楽は、あたりまえですが音を聴かせるもの。音が出ないと大変です。音を出すための多くの機材。コード。マイク。それらを使って歌ったり楽器を演奏したりするのですが、裏で音響さんが音がちゃんと出るように、管理しているのです。どのマイクがどのコード、などというふうにちゃんと把握していないと、「あれ?音が出ない」となってしまう。本番さながらのリハーサルを丁寧に行うのは、そのためなんですね。

紙を設置した私たちがあとすべきことは、道具の準備と衣装でした。ただ、墨も絵の具もあまりに早く皿に出すと乾いてしまいます。ですので、時間を見ながらの準備でした。それと衣装・・・今回はテーマが決まっていて、できればギリギリまで姿を見せたくなかったので、着替えたのは本当に直前となりました!

いわゆる楽屋というのはどこでも人の出入りが激しく、いろんな物が雑多にあってごちゃごちゃしているというイメージです。まさにその通り!狭い空間にカバンや道具、そして人、人、人。

楽器にぶつからないように!コードに足を引っ掛けないように!うわ、これジャマ!あれ、カバンどこ行ったっけ?衣装に着替える人もいますので、物だらけ。

あっというまに時間です。「うっちゃん!着替え!」私もあわてて準備をしました。

 

緊張。

衣装に着替えて準備できたのは、本番30分ほどまえ。ウィッグに帽子なので、もう暑くて暑くてたまりません。暑いのに、情けないほど緊張で手が冷たいのです。「うう・・緊張する!」と言いながらストレッチをしているとますます暑くなりました。出番前の緊張がいちばん厳しい。

ナンバアキコさんの、「始まりまーす」という声で、いよいよ午後1時、イベントがスタートしました。オープニングの百花繚乱。ミュージシャンチームはすでにステージにいます。ダンサーのオリーブさんが真剣な表情で出番待ちをしています。それを見てさらに緊張。

オリーブさんとは、登場のタイミングの話をしていました。1分ほどのダンスのあとに音楽が変わる。そのときに私が出て行くのですが、オリーブさんと目と目で合図しようということになっていたのです。しかし、出ばやし(!?)のケンケンさんのバウロンの音色が聞こえた途端、パブロフの犬のように「あ、行かなきゃ」とスタスタスタ!とさっさとステージに出ちゃいました。ごめんなさい、オリーブさん!(と、あとであやまりました)

墨ライブ 百花繚乱 雪登場

雪、スタスタ登場。オリーブさん「えっ?早っ」

登場してからはみなさんご存知の通りです。

 

これぞ墨ライブ!

いちおう、解説したいと思いますが、私とうっちゃんが扮装していたのは、海賊でした。私があいさつのあと紙に向かってブンッとふりかざしたのは、剣です。海賊としてのアドリブ。

墨ライブ 百花繚乱 海賊たち

うっちゃん、ありがとう!

そのあとは、ただ音楽にのって描くのみです。出番前の緊張とちがう、はりつめたものが私を襲いますが、そのときの気分というのは筆舌に尽くせない、高揚感です。舞い上がってしまうわけではない。音楽もちゃんと聴こえる。むしろ、音楽にノリたい、と思える私がいます。

墨ライブ 百花繚乱 海賊と龍

ああ、これぞ墨ライブだ!と思えます。ただ普通に絵を描くのではない。私の大好きな音楽とともに、私好みの大きな大きな絵を描く。もっと大きくなりそうな気持ちをおさえつつ。

墨ライブ 百花繚乱 海賊とギタリスト

左端はケンさんの楽器があるので慎重に・・。コードを気遣ってくれる桜井さん。

みんな、みてくれているだろうか?私の描く絵は、楽しいだろうか?そんなことも頭に浮かびます。音楽が気持ちいい。もっともっと描きたい!

 

墨ライブ 百花繚乱 雪

そう思っているうちにもう終わってしまった。あっけないほどでした。

墨ライブ 百花繚乱

でも、私だけの特権は、イベントのあいだずっと龍の絵がバックにあったことです。みんなのステージに龍も参加していたのです。イベント終了後、龍は消えましたが、いろんな写真に残っていることと思います。きっとあなたのカメラにも。

 

龍神。

数日後、教室でイベントのことを話していたとき。そうそう、そういえばあの日は雨でしたね。なぜか日曜日だけ、雨がふった・・・。

Yちゃん「龍は水の神様なので、それで雨をふらせてくれたんですよきっと」

私は、お天気のことはあまり気にしないのですが、雨というと一般的にみんながマイナスイメージでとらえる中、そんな素敵なことを言ってくれるなんて。ありがとう、Yちゃん。

そういえば、円光寺の奉納ツアーのときもお寺につく直前にいきなり雨が降ったことがあり、そのときもバスガイドさんが「これは龍の神様の恵みの雨です」と言ってくれましたっけ。

雨をよぶ龍神さま。私も、ちゃんとタマシイの入った龍が描けたのかな。すべての方に、心から「ありがとう」を!

墨ライブ 百花繚乱

 円光寺の奉納ツアー→「四国八十八ヶ所巡りの際に、ぜひ訪れてほしい場所があります〜円光寺〜」