日本全国の和紙展を開催していたので寄ってみました。そこで、目についたのが和紙を漉(す)く体験。一度間近で見てみたかったのですが、自分も体験できるということで大喜びで参加しました。
和紙の原料の入った大きな入れ物(名前?)の中に、ハガキサイズに仕切られた入れ物(名前?)をズボッとつけます。
(ハガキサイズ=8コに仕切られた入れ物)
(この中に威勢良く、つけるのです)
「ハイ、水平に保って前後にゆすって〜もっと速く!」
中身はバシャバシャいって飛び散る気配だし、あせりながら一生懸命入れ物を動かしました。
「ハイ、では一度中につけますよ〜」
ドボン!
はんなりとした和紙のイメージとは違い、ものすごく激しい作業です。
バッサー(また上に出す)
「ハイ、速く速く〜のりがかたまりますよ〜!次に前後にハイ!」
そしてまたドボン!
3回ほど繰り返すと、
「ハイ、終了でーす」
ああ、無事おわりました。時間にしてわずか1分足らずだったように思います。
作業中を写真にとってもらえばよかった・・・
8コに仕切られた入れ物に、原料が入った状態です。写真ではわかりにくいのですが、原料がたっぷりたまっていて厚みがあります。
拡大するとこのようなモサモサ感があります。このモサモサ、フワフワの状態はどんなものなのだろうかと、指でエイッ としてみたい衝動にかられましたが、怒られそうなのでこらえました。
オプションで、色をつけたり金粉を加えることができます。私は「絵を描きたいので」ということで色はナシにして半分だけ金粉をかけてみました。
8コに仕切られた入れ物をくるっとひっくり返して中身を板の上に。この時もまだまだかなりの厚みがあります。これは水を含んでいるからだそうです。1時間ほど乾かすと、出来上がりだそうです。この時にも、(今指でエイッ すると穴のあいたハガキができるのかな?と想像してやってみたくなりましたが、こらえました)
作業開始からここまで約15分ほど。ここで私は予定があるためいったんこの場を去りました。乾くまでの様子も見てみたかったな・・と少し残念。あんな水分でポテポテの状態から1時間ほどで薄いペラペラの紙になるのがとても不思議です。
そして・・・数時間後、my和紙たちを引き取りに会場を訪れました。
完成した和紙たち!普通に売られている和紙となんら変わりません。よく見ると、ちょっとシワがよっている部分があるのも愛嬌です。ありがとうございました。
今回私が和紙漉き体験させて頂いたのは、奈良県の吉野宇陀紙でした。百貨店の和紙展のブースでしたが、調べてみるとサイトがありましたので、ご紹介させて頂きます。
和紙漉き他いろんな体験ができるようです。→「福西和紙本舗」−国栖の里ものづくり体験工房
吉野といえば墨も有名です。墨工房も見学してみたいなと思っています。